フリーランスになる時・なってすぐに準備すること、やっておくことを7つに絞って徹底解説!

2024年4月7日

フリーランスとしての独立は働き方も収入も自分次第という自由がある一方で、安定した生活を送るためには最初の準備が肝心です。

準備が出来ていないまま勢いで始めてしまうと業務がおろそかになってしまうのはもちろん、業務以外で膨大な時間を消費してしまいます。

それでは、順調にフリーランスとしてスタートするためにはどんな準備が必要なのでしょうか。この記事では、「フリーランスとして開業する前に準備しておくこと」と「開業してからすべきこと」に分けて紹介します。

独立を決めた人はもちろん、これから独立を考えている人も順調なスタートを切るためにぜひ参考にご覧ください。

準備が足りないままスタートするとどうなるか…失敗事例をまとめた記事もあるのであわせて参考にご覧ください。

フリーランスとして開業する前に準備しておく3つのこと

まずは、フリーランスとしての生活を始める前に準備しておくことを3つ解説していきます。最初の段階でしっかりとした基盤を気づけているかが将来的な安定や成長に大きく影響するので、ぜひ参考にしてください。

1.貯金をしておく

フリーランスとして活動する際には、安定した収入を得るまで時間が掛かるものです。この期間は収入が不安定になることに加え、予期せぬ病気や怪我で働けなくなるリスクも考えなければなりません。

そこで重要になるのが独立を見据え、会社員の内からあらかじめ貯金をしておくことです。貯金は精神的な不安を和らげ、クリエイティブな仕事に集中するための安全策となります。

具体的には、生活費を少なくとも6ヶ月分カバーできる貯金をしておくことをおすすめします。この貯金は家賃や食費、医療費、税金など日々の生活に必要な費用を含めておくと良いでしょう。

これだけの貯金があれば、フリーランスとして活動を始めたばかりの時期にもビジネスチャンスを積極的に追求できる余裕が生まれます。開業前にしっかりと貯金を準備しておくことは、フリーランスとしての土台を築くために大切な準備と言えるでしょう。

2.クレジットカードを会社員の内に作っておく

フリーランスの仕事は収入が不安定になることが多く、金融機関からの信用を得ることが難しくなります。そのため、安定した会社員時代にクレジットカードを準備しておくと、開業後に役立つ可能性が高いです。

クレジットカードを作るメリットはまず、ビジネス経費の支払いにクレジットカードを利用することで資金の管理が楽になる点が挙げられます。決まった日に支払いをまとめることで、日々の支出を一時的に立て替えることができ、資金の柔軟な運用が可能になります。

また、オンラインでのサービス購入や、ビジネスに不可欠なソフトのサブスク料金の支払いにもクレジットカードは欠かせません。業種によってはクレジットカードがなければ何もできないといったこともあるでしょう。

加えて、多くのクレジットカードには、旅行保険やポイント還元、キャッシュバックなどの付加価値があります。これらの特典を活用することで、出張時の安心や、ビジネス経費の一部を効果的に節約することができるでしょう。

フリーランスとしてのキャリアをスムーズにスタートさせる前に、会社員のうちにクレジットカードを準備しておくことが、経済的な安全網を確保しつつビジネスを効率化する大きな要素となるでしょう。

3.仕事の柱になるクライアントを獲得しておく

フリーランスとして開業する前のもう一つの重要な準備は、仕事の柱となるクライアントを獲得しておくことです。

安定したフリーランス生活を送るためには、定期的に収入をもたらしてくれる信頼できるクライアントが不可欠です。開業前にこのようなクライアントを確保しておくことで、フリーランスとしての活動をスムーズにスタートさせることができます。

クライアントを事前に獲得する方法としては、現職でのネットワークを活用する、業界イベントに積極的に参加する、SNSやオンラインプラットフォームでの自己PRを強化するなどの方法があります。また、クラウドソーシングサイトや専門のエージェントサービスを利用して、自分のスキルに合ったクライアントを探すことも有効です。

事前にクライアントを獲得しておく利点は、開業初期の不安定な収入をある程度カバーできること、ビジネスが軌道に乗るまでの時間を有効に使えること、そして何よりも自信を持ってフリーランスとしてのキャリアをスタートできることです。

また、初期のクライアントからの好評価や口コミが新たなクライアントを引き寄せるきっかけにもなり得ます。

フリーランスとしての道を歩み始める前に、信頼できるクライアントベースを構築することは、将来的な成功への重要な一歩と言えるでしょう。

フリーランスとして開業してすぐにやること・準備しておくこと

それでは、実際にフリーランスとして仕事をはじめたら何をすべきなのか、安定した生活を送るために普段から準備しておくべきことをお伝えしていきます。

1.開業届を提出する

フリーランスとして開業してすぐに行うべき最初の手続きは、開業届の提出です。この手続きは、フリーランスとして事業を始めることを税務署に正式に通知し、事業主としての法的な地位を確立するためにも必要です。

開業届は、開業後1ヶ月以内に最寄りの税務署に提出する必要があり、提出することで税務上の様々な手続きが始まります。

開業届の提出によって、事業の収入に対する正しい税金の計算や必要に応じた税務処理が可能になります。

合わせて、青色申告特別控除の適用を受けるためには、開業届とともに青色申告承認申請書も提出しなければなりません。青色申告は、記帳義務がありますが、より大きな税務上のメリットを得られる制度です。

開業届を提出することで、フリーランスとしての新しいキャリアが法的・税務上でも正式にスタートします。

2.国民健康保険、国民年金への加入

会社員からフリーランスへ転身する際には、これまで雇用主が担っていた健康保険の加入手続きと国民年金の加入を個人で行う必要があります。

・国民健康保険への加入

国民健康保険は、病気やけがの際に医療費の負担を軽減してくれる公的な保険制度で、住んでいる市区町村の役場または保健所で加入手続きができます。加入手続きを行うことで、医療費の自己負担が一定割合に抑えられ、高額な医療費がかかった場合の支援も受けられるようになります。

・国民年金への加入

国民年金は、全ての日本国民が加入対象です。フリーランスとして開業すると、第1号被保険者として自分で加入手続きを行い、年金を納付しなければなりません。年金の手続きも住所地の市区町村役場で行うことができます。

これらの手続きを迅速に行うことで万が一の時に備えるとともに、安心して事業活動を進めていくことができます。

3.税金関連の準備

フリーランスとして開業した際には、税金の準備をしっかりと行うことが大切です。日々の仕事で得た収入やかかった費用を記録しておかなければなりません。

こうした記録は、確定申告の際にどのくらい稼いだか、どのくらいの経費を使ったかを正確に報告する際に必要になります。正しい記帳方法を学び、適切に帳簿をつけることで税金を払う上での誤差を防ぎます。

さらに、フリーランスは自分の収入に応じて所得税を自分で計算し、申告する必要があります。ここで、ビジネスに関連するさまざまな費用を必要経費として申告できれば税負担を減らすことが可能です。

たとえば、仕事で使う機材の購入費や交通費などが該当しますが、どのような経費が認められるかを理解しておくことが重要です。

とはいえ、税金の計算や節税対策は複雑になるため専門的な知識が必要です。そのため、必要に応じて税務の専門家や税理士に相談することをおすすします。税金の申告を手伝ってくれるだけでなく、より効果的な節税方法を教えてくれるはずです。

このようにして税金関連の準備を整えることで、フリーランスとしてのキャリアをより安心して進めることができるようになります。

4.新たな仕事獲得に向けた準備

フリーランスとして開業したばかりの時期には、新たな仕事を獲得するための準備が不可欠です。

その一環として、自己のスキルとサービスを効果的に市場にアピールすることが求められます。自身のポートフォリオサイトの作成や、ソーシャルメディアでの活動を通して、潜在的なクライアントに自己の能力を披露し直接コミュニケーションをとるための基盤となります。

さらに、クライアントとのつながりを広げるためにイベントへの参加や、団体への加入も有効な手段です。同業者や潜在的なクライアントとの関係を築き、新しい仕事のチャンスを見つけることができます。

また、フリーランスエージェントの利用も検討すると良いでしょう。フリーランスエージェントは、仕事を探しているフリーランサーとプロジェクトを持つ企業を結びつける役割を果たします。

エージェントを利用することで、自身の専門分野にマッチした質の高い案件を見つけることができる可能性が高まります。

フリーランスとしてのキャリアを充実させるには、さまざまなアプローチで新たな仕事の機会を追求することが必要です。多様な手段で仕事獲得のための準備を進めることで、安定した生活を築くことができます。

まとめ:スムーズにフリーランスに移行するための準備を怠らないようにしよう!

今回は、フリーランスになる時となってすぐにやるべきことと準備しておくことの解説を行いました。会社員からフリーランスへのズムーズな転身をして、初期から安定した生活を築くためには最初の準備がとても肝心です。

・フリーランスになる前に準備しておくこと

1.貯金をしておく
2.クレジットカードを会社員の内に作っておく
3.仕事の柱になるクライアントを獲得しておく

・フリーランスとして開業した後にすべきこと、準備すること

1.開業届を提出する
2.国民健康保険、国民年金への加入
3.税金関連の準備
4.新たな仕事獲得に向けた準備

今回紹介した準備すべきことを参考に、自由度と安定さを両立したフリーランスを目指していきましょう。

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Posted by ccnrk